今日は僕が愛用しているプラグインを紹介していこうと思います。
DTMを始めてもうすぐ20年…(早すぎる…!)
いろんなプラグインを買い漁ってきた僕ですが、結局手元に残って愛用し続けているのは、今回紹介するプラグインたちなんです。
あれこれ手を出すより、厳選したプラグインを使い込む方が上達への近道だったりすると思います。
「本格的にDTMを始めたいけど、何から揃えればいいか分からない」という方や「ワンランクアップしたいけど、どのプラグインが良いのか分からない」という方の参考になれば幸いです。
🎻 ストリングス編
Vienna Special Edition
ストリングス音源の定番といえばいくつかありますが、僕はVienna推しです。
ドライな音で収録されているのでポップスやロックに混ぜやすいのと、レガートの繋がりの滑らかさが理由です。
VSEに収録されているのはOrchestral Stringsという大編成音源です。
ポップスでの利用だとChamber Stringsの方が適しているのですが、高くて買えていません…
とはいえ、VSEを買えば他のオーケストラ楽器も高品質なものが揃うので、高かったけど購入しておいて本当に良かったなと思います。一生ものだし。
🎵 公式サイト: VSL Special Edition
🎹 ピアノ編
Synthogy Ivory3
ピアノ音源も定番がいくつかあり、その中のいくつかは揃えているのですが、いつもなんだかんだでIvoryを使うことが多いです。やはりリアルな音で奥行き感があることが魅力ですね。中低域に癖があるのが難点ですが、後ほど紹介するSoundTheory Gullfossなどと組み合わせることで、いい感じになります。
🎵 公式サイト: Synthogy Ivory 3
🎵 デモ音源: SoundCloudデモ
チュートリアル: https://www.synthogy.com/article/the-ivory-3-tutorial
Korg M1
ハウスやEDM系を作る時のピアノ音源はやはりこれ。M1ピアノ大好きです。他のピアノ音源にレイヤーして使うことも多々あります。
ピアノとオルガンは今でも定番ですし、他の音色もsynthwaveなどレトロフューチャーな雰囲気を演出したい時には大活躍します。
🎵 公式サイト: KORG Collection
🎸 ベース編
IK Multimedia MODO BASS 2
サンプリングではなくモデリングなので、軽いのと自由度が魅力です。めちゃくちゃリアルで僕はベース音源はこれ一択です。
🎵 公式サイト: IK Multimedia MODO BASS 2
🥁 ドラム編
Heavyocity DAMAGE 2
ドラム音源は「これ!!」というものにまだ出会えておらずSpliceのサンプルで作ることが多いので変わり種のみになってしまいましたが紹介しておきますw
映画のトレーラー音楽でよく聞くあの「ドゥーン!」という音が超簡単に作れます。ドラムというよりはパーカッション的な扱いかもしれないです。ああいう類の音を作りたい時はとりあえずこれ!みたいな音源です。
🎵 公式サイト: Heavyocity Damage 2
🎸 エレキギター編
Vir2 Electri6ty
僕はギターが弾けないのですがギターはどうしても入れたいので、少し高価ですが、これを使っています。打ち込みが難しいと言われていますが、バッキングやオクターブ奏法でのリードギターを作る分にはむしろ簡単だと思います。最初からストラムした音が収録されているので、「midiを少しずつズラす」みたいなあの面倒な作業不要なんですよね。「Humanize」の項目で「Use Guitar 1」と「Use Guitar 2」を選べばダブリングが簡単にできることも重宝するポイントです。
🎵 公式サイト: Vir2 Electri6ty
🎹 エレピ編
Logic Pro付属 Vintage Electric Piano
エレピって曲によって立ち位置がかなり変わると思うのですが、他の楽器の後ろで白玉で「ポーン」と淡々と鳴っていて欲しい時にはこれめっちゃいいです。音の細さが逆に使いやすいというか。
UVI Key Suite Electric
エレピメインの曲で太くてコロコロした音を作りたい時はこれを使うことが多いです。
🎵 公式サイト: UVI Key Suite Electric
🪕 アコギ編
Acousticsample Sunbird
Gibson Hummingbirdを丁寧にサンプリングした音源です。ストラム音めっちゃいいです。ストラムスピードを調整できるのもいいですね。
🎵 公式サイト: Sunbird
🎛️ シンセ編
SynthMaster One
安価なのにプリセットの質が高く、コスパ最強です。あと、僕の場合iPad版のLogic Proで大体の形を作ってからPCで作り込むことが多いのでiPad版が出ているのも地味に大きいです。互換性はないので、PC版で立ち上げ直す必要はありますが、プリセット名などは統一なので、すぐに同じ音を作れます
🎵 公式サイト: SynthMaster
Vital
みんな大好き「無料なのに有料級」です。(僕も大好きです)
人気シンセなのでチュートリアルが充実していることと、サードパーティのプリセットが多数あることが魅力です。
🎵 公式サイト: Vital Audio
reFX Nexus
即戦力プリセットの宝庫。「プリセットの質は高いけど、使いにくい音ばかり…」みたいなことがなく、「プロの音源でこういう音、よく聞くよなぁ〜」っていう音を一瞬で作れるのがとにかく魅力です。あと公式サイトのエキスパンションのデモがどれもめちゃくちゃ良くて全部欲しくなりますw
🎵 公式サイト: reFX Nexus
🎚️ EQ編
oeksound soothe2
ピーク処理って本当に難しくないですか?ピアノとか、ストリングスとか、ボーカルとかドラムの金物系とか、キンキンしてる気がするけどEQでどこを削ればいいのかそもそも分からないし、もし分かってもやりすぎていつの間にか意味の分からない音になったりしませんか?僕はなりますw
そんな時、とりあえずこれを挿せば一旦OK系のレゾナンス抑制プラグインです。耳障りな周波数を自動で検知して滑らかにしてくれます。
🎵 公式サイト: oeksound soothe2
Soundtheory Gullfoss
AIが周波数バランスを自動調整。「とりあえずかけとけ」系プラグインの最高峰です。中音域の濁りが整えられてクリアになり、個別トラックにもマスタリングにも効果抜群です。
🎵 公式サイト: Soundtheory
UAD Pultec EQP-1A
僕は一旦こういったアナログEQである程度ざっくりと音を作ってからデジタルEQで細かい処理をすることが多いです。EQP-1Aは特にキックやベースのような「低域の芯と高域のアタック感は残したいけど、中音域はあまりいらないな」みたいな音にめちゃくちゃフィットすると思います。
🎵 公式サイト: Pultec Passive EQ Collection
Plugin Alliance AMEK EQ 250
これめちゃくちゃいいです。マスタリングで絶対使うやつです。プリセット選んで微調整するだけでもかなりプロっぽい仕上がりになります。
🎵 公式サイト: AMEK EQ 250
FabFilter Pro-Q
みーーんな使ってるアレです。デジタルEQの中でもやっぱり使いやすさがズバ抜けてます。
キックをトリガーにサイドチェインを入れたPro-Q3をベースにかける→キックが鳴っている時だけベースの低音域だけ下げるみたいな使い方が簡単にできるのが最高なんですよね。
僕は上記のようなEQのサイドチェインを多用するので、これがないと作れないです。
あと、これあまり知られていないのですが、iPad版のFabFilterシリーズもあって、しかもPC版も持っていれば互換性があるんですよ。移動中に軽く音作りすると、PCで本格作業する時にも設定がそのまま引き継がれます。
🎵 公式サイト: FabFilter Pro-Q
🎛️ チャンネルストリップ編
UAD Neve 1073
これを通すだけで音に高級感が出ます。実機もってないですけど、かなり実機に近いらしいです。僕はUADのオーディオインターフェースを使っているので、ボーカルを録音する時などにはとりあえずこれをかけてます。
🎵 公式サイト:Neve 1073 Preamp & EQ Collection
Lindell Audio 80 Series
ドラムとかをドンシャリ傾向にしたい時はとりあえずこれかけてます。
🎵 公式サイト: Lindell Audio
💨 コンプレッサー編
UAD 1176
ロック系の定番コンプです。音めっちゃかっこいいです。アナログコンプ使ったことない人はとりあえず一旦、使ってみてください。僕は初めてドラムにかけた時「コンプで音ってこんなにかっこよくなんの!?!?!!??!」と目ん玉が飛び出て、そのまま目玉が世界一周して帰ってきました。
UAD LA-2A
ボーカルには絶対これ!な光学式コンプレッサーです。シルキーで音楽的な圧縮感は、他では得られない仕上がり。つまみ2個だけのシンプル操作なのも素敵ポイントです。
IK Multimedia T-RackS Black 76
1176系コンプの決定版。UAD版より手頃な価格なんですけど、これもかなり実機に近いらしいです。実機持ってないですけd(ry
UADより軽いので多用できるのも個人的にかなり嬉しいポイントです。
🎵 公式サイト: IK multimedia – Black 76 Limiting Amplifier
SSL Bus Compressor
ミックスバスの定番。ステムにインサートすると音がまとまります。なんというか「いろんな方向に飛んでいってた音が箱に収まる」みたいな感覚があるんですよね。この「箱に収める」という作業、音圧を上げるためにはかなり重要な気がしています。また、がっつりめにかけても音が破綻しにくいナチュラルさがあるのもポイントです。
🎵 公式サイト:Stereo Bus Compressor Module
Pulsar Mu
Fairchild 670をモデリングしたコンプです。使いやすいのと音がモッチリとした質感になるんですよね。バスにかけたり、マスタリングとかでも重宝します。
🎵 公式サイト: Pulsar Audio
Plugin Alliance Shadow Hills Mastering Compressor
みんなみたことあるマスタリングの定番のやつです。説明不要。
🎵 公式サイト:Shadow Hills Mastering Compressor
🔥 サチュレーション編
Kush Audio Omega Model N
Neveスタイルのトランスフォーマーサチュレーション。音に厚みと存在感を与えてくれる、ミックスの隠し味です。ドラムバスに使うことが多いです。
🎵 公式サイト: Omega Transformer Model N
Kush Audio Omega 458A
APIスタイルのサチュレーターです。ドラムにかけてみてください。とぶぞ。
奥行き感と迫力が一気にでます。
僕はドラムのオーバーヘッドマイクにかけることが多いです。
🎵 公式サイト: Omega Transformer Model 458
Soundtoys Decapitator
5種類のモデルを搭載していて、軽い温かみから激しい歪みまで自在に使えます。「音を太くしたいな〜」って思ったらとりあえずこれをかけます。
🎵 公式サイト: Decapitator – Soundtoys
Heavyocity Punish
「音が剛毛になる」になると言われているやつです。「このティンパニ、もっとインパクトが欲しいんだよな〜」みたいな時ありません?そういう時にはとりあえずこれです。
🎵 公式サイト: Heavyocity Punish
Softube Tape
テープシミュレーターです。独特の温かみがあるような気がします。Type Aはクリーンで高音質、Type Bは太くて力強い低域、Type Cは中域にフォーカスした独特のキャラクターだそうです。マスターバスに薄くかけてミックス全体をまとめる使い方もできますし、個別トラックにももちろん使えます。
🎵 公式サイト: Softube Tape
Logic Pro付属 ChromaGlow
比較的最近のアップデートで追加されたプラグインということもあり、付属プラグインなのにめちゃくちゃ優秀ですよこれ。音を太くしたいけど、サードパーティサチュレーター持ってないんだよなーみたいな方はこれをかけてプリセットを選んでみてください。
🌊 リバーブ編
UAD Sound City Studios
リバーブというよりも「部屋鳴りを足した音を再収録する」みたいな用途で使うプラグインです。Nirvanaやらが録音した伝説のスタジオの音をシミュレートしているらしいです。たまにセールでめっちゃ安くなるので、セールを狙って是非使ってみてください。初めて使った時は感動しました。
🎵 公式サイト: UAD Sound City Studios Plugin
Sunset Sound Studio Reverb
上で紹介したUAD Sound City Studiosと同じく「部屋鳴りを足して再収録する」タイプの使い方です。プリンスやローリングストーンズが使用した名スタジオの響きらしいです。「なんかプロの音源と比べて中低域のふくよかさと空間の感じが足りないんだよなー」と感じていた時期があったのですが、これを導入してからかなり改善されました。
🎵 公式サイト: IK Multimedia – Sunset Sound Studio Reverb
Valhalla VintageVerb
コスパ最強で使いやすさ最強な定番リバーブです。ホール、プレート、チェンバー、ルームなど様々な用途に対応できます。
🎵 公式サイト: Valhalla VintageVerb
🎯 マスタリング編
Cradle The God Particle
挿すだけで音圧上がる系のやつです。内部的にどのような処理がされているのかは確認できませんが、マキシマイザーだけでなく、エキサイターやマルチバンドコンプレッサーなどが動作していそうです。かなりプロっぽく音圧が上がるのでマスタリング最終段には絶対これを挿してます。
あと、アレンジ作業とかする時も、ある程度マスタリングされた後の最終形をイメージしながら作業したいじゃないですか?このプラグインは挿さだけでいいので、そういう作業の時もとりあえず常に挿してます。
🎵 公式サイト: The God Particle – Cradle
iZotope Ozone 11
説明不要のみんな大好きOzone。AI搭載の「Master Assistant」が、あなたの曲を分析して最適な設定を自動生成します。僕の場合は、マキシマイザーはバイパスしてそれ以外の設定だけ使用しています。
🎵 公式サイト: iZotope Ozone
🛠️ その他編
Celemony Melodyne
ピッチ補正の決定版。これを使用するまではCubase付属のVariAudioを使用していたのですが、Melodyneを初めて使った時には、その音質の良さとピッチ検出の精度に驚き脱糞しました。音同士の繋がりも細かく調整できて「ここはケロらせたくないのに、どうしてもケロっちゃう」みたいな事態も回避できます。音程修正だけじゃなく、タイミングやフォルマントまで調整可能です。
🎵 公式サイト: Celemony Melodyne
iZotope RX
宅録民には必須のオーディオ処理ツールです。ノイズ除去からクリック音の削除まで、録音の問題を大幅に改善してくれます。それだけではないんですよね。打ち込みの音でもミックス前の下処理として位相を整えておくことでコンプのかかり方を整える、みたいな使い方ができます。これがないと無理ぴのやつです。
🎵 公式サイト: iZotope RX
Excite Audio Vision 4X
3Dビジュアライザーで音の定位を視覚化。ミックスの空間配置を目で確認できる、「見える化」ツールです。どの帯域が出過ぎているのかを確認してEQで削る、コンプ前とコンプ後の波形を見ながら設定を調整するなど、様々な用途で重宝します。ミックスの勉強にも役立ちます。
🎵 公式サイト: Excite Audio
UVI Toy Suite
トイピアノ、オルゴール、グロッケンなど、可愛い音が満載。可愛い音が必要なことって意外と多いので使用頻度高いんですよねこれ。代替の効かない唯一無二性があります。
🎵 公式サイト: UVI Toy Suite
Klevgrand Speldosa
オルゴール音源ならまずこれです。魔法のような音色です。僕はキラキラした音を入れることが多いのですが、グロッケンだと違うなという時にオルゴールを使うということも多いです。Modern、Vintage、Antique、そして逆再生のEternal、4つのモデルを搭載。それぞれに不思議な魅力があります。
🎵 公式サイト: Klevgrand Speldosa
Serato Sample
ヒップホップなどでサンプリングで曲を作る時は必須のサンプラーです。とにかく速い、簡単、そして楽しい。オーディオファイルをドラッグ&ドロップするだけで、自動でBPMとキーを検出しプロジェクトにピッタリ合わせてくれます。ボーカル、ドラム、ベース、メロディーを分離できるステム分離機能もあるので、本来できなかった「いろんな楽器が鳴っている中のドラムだけ抜き出す」みたいなことができます。
🎵 公式サイト: Serato Sample
Devious Machines Duck
サイドチェイン・ダッキングの便利ツールです。ダッキングのカーブなども超簡単に調整できますし、とにかく時短になります。
🎵 公式サイト: Devious Machines Duck
まとめ
僕はこんな感じの環境で制作をしています。誰かの参考になれば幸いです。
まだまだレベルアップしていきたいので、どんどん変わっていくと思いますが、質問があればコメント欄でお気軽にどうぞ。
一緒に音楽制作を楽しみましょう!
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